私の履歴書 ― 高倉せりな ―

人見知りで、物静か。
それが、子どもの頃の私でした。

前に出るよりも、少し後ろで空気を感じているほうが落ち着く。
でも心の中には、人一倍いろいろな想像や好奇心を抱えていた気がします。

学生時代、ふと目にした映像が、今思えば
“自分の中に眠っていた扉”をそっと叩いた最初の瞬間でした。
強烈だったのは刺激そのものより、
**「なぜ目が離せなかったのか」**という自分自身への戸惑いでした。

大人になったと実感したのは、
お酒を口にした、ほんの小さな出来事。
でもその一歩が、
「知らなかった自分を知っていく時間」の始まりだったのかもしれません。

メイド喫茶で働いていた頃、
私は“演じること”の楽しさを覚えました。
衣装を身にまとい、役に入り、笑顔を向ける――
コスプレが好きだと気づいたのも、その頃です。

そんな私がSMという世界を知ったのは、
思いがけない体験がきっかけでした。
最初は「ハードで別世界のもの」という印象。
正直、不安のほうが大きかったと思います。

それでも一歩踏み出してみた先で感じたのは、
怖さではなく、楽しさと安心感でした。
身を委ねた瞬間、肩の力が抜けていく感覚。
そこから、普通の刺激では満足できなくなっていった自分に気づきました。

今では、
視線を意識する緊張感や、
心拍数が少し上がるあの空気が、
とても心地よく感じられます。

お客様から
「エロいね」と言われた時、
少し照れながらも、どこか誇らしい気持ちになりました。
よく笑うところも、
自分では気づかなかった“私らしさ”だと教えてもらえた気がします。

このお仕事を始めてから、
新しい感覚、新しい自分に出会いました。
以前よりも、心も感覚も、正直になれた気がします。

私がご主人様と過ごしたいのは、
ただの時間ではなく、非日常。
現実を忘れて、同じ空間・同じ緊張感を共有すること。

これからも、
自分の知らない感覚を、少しずつ味わっていきたい。
そして、その姿を見届けていただけたら――
それ以上の喜びはありません。

高倉せりなの、まだ続いていく物語。
よろしければ、その先をご一緒してください。